キッチン

これまた久しぶりに本棚から出して読んだ本。

キッチン (新潮文庫)

キッチン (新潮文庫)

亡くなった人の痕跡を抱えながら流れるように話は進み、その流れにうねうねと一緒に感情が揺れ動くのだけど、最後にとっても力強いものにぐいっと支えられたような気持ちになりました。
3本ともが誰かの死が背景にあって、今私が好きな人たちの誰か一人でもなくなったら本当にどうなってしまうのだろうとか、全然関係ないことも一緒に考えつつさくっと読んでしまった。
今の揺れ揺れの気持ちの時に読んでよかったのかは謎ですが、まあいいや。最後のカツ丼の力強さに勝るものはなしって感じ。