「プラネタリウムのふたご」

昨日読み終えました。大きな森と隣接する工場。目を奪われる魔術とその舞台裏。喧騒や熱気と静けさと包み込む暖かさとどこか芯にあるひんやりさ。そんなものがひっそりと寄り添っているような物語でした。「麦ふみクーツェ」もそうでしたが、いしいさんの物語の無国籍感や登場人物の諦めと心の暖かさが一緒になっている、そんな空気が好きです。ああ、まったくもって言いたいことの30%も書けない私。